ロベール・ドアノー : 子どもたち

 Kansai Art Beat (JP) のツィートを見て、本棚からロベール・ドアノー(Robert Doisneau)の「子どもたち」という写真集を出してきた。以前、金沢でお散歩スナップしているときに、通りかかったオヨヨ書林で購入した。
 
 戦争の爪痕がまだ残っていたフランス国内、多分パリやパリ郊外で撮影したものが多いのであろうが、この写真集に収録されている写真に写っている子供たちは、本当に生き生きした表情で一杯だ。ただ単に撮影技術どうこうというものを超越して、心の中にある目で撮っていると思えるほど、本の中から子供たちが、そのまま飛び出してきそうな臨場感がある。

 この写真集には、もう一つとても印象的な部分がある。巻頭で、ドアノー自身が語っているエピソードだ。この写真集に載っている写真を見て、写っている被写体の本人達が、ドアノーの家を訪ねてきたという。撮影してから半世紀も経ってからのことだ。

ドアノー「子どもたち」


 なんて素敵なことだろうと思った。初老の域に入ってから、自分が幼かったころの自身の姿を、写真集や写真誌の中で見つけて、一気に少年・少女時代に引き戻されてしまったんだろう。
 この写真集に載っている写真が撮られた時代では、どこの家庭にもカメラがあるという状況ではなかっただろうから、過去を懐かしむことが出来る映像は、心の中だけにしかないというのが当たり前だっただろう。その心にしかない筈の過去の朧げな情景が、ドアノーの生き生きとした写真を通して、一気に鮮明なものとして蘇ってきたら、それはきっと衝撃的ともいえるインパクトがあっただろう。

 僕も、もうあと10年もすると半世紀前の小学校の頃のことを懐かしく振り返るのだろうか?僕の場合、幼少の頃に撮られた写真をまとめたアルバムがある。モノクロとカラーが入り混じった、そういう銀塩写真の時代だ。

 デジカメでもフィルムでも、写真を通して、その時一緒にいた家族と過ごした時間を振り返ることが出来るのは、やっぱり素敵なことではないだろうか。


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ANAのラウンジで、Canon

今朝(正確にいうと、昨日の朝)、出張先に向かうため、羽田空港へ。ANAのラウンジに行ったら、INNOVATIVE VOICEなる冊子があった。ANAの企画で、毎月一つの企業をクローズアップして、その会社の製品やサービスにおける志、拘り、製品化に至るまでの苦労などをINNOVATIVEなストーリーとして紹介しているそうだ。

ANA INNOVATIVE VOICE


今月は、Canon PowerShot S120 が、特集されていた。コンパクトカメラで、絞り開放F1.8。居酒屋カメラを開発せよ………。なかなか、面白い。酔っ払ったおじさんにも撮りやすくというわけではない。確かに、居酒屋は、お店によっては、薄暗い感じだし、そんなお店で、ストロボ使うような野暮な真似したくない。かといって、ストロボつかわないと、シャッタースピードが遅くて手ブレする。これだけ明るいレンズが付いていれば、ちょっとISO感度高めに設定して絞り開放で撮ってやれば、背景にボケを利かして、一眼の明るいレンズで撮った風合いを醸し出せる(?)のではなかろうか。


関連サイト

Canon : 「オトナの部活カメラ」

ANA : 「ANA INNOVATIVE」



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カメラマガジン no.2

昨日は、ライカ&モノクロ現像の師匠の暗室にて、自家調合の現像液を自分達でつくって、その現像液にマッチングする印画紙(バライタ)を探索。現像した写真が柿渋色に仕上がるのです。多階調印画紙は、どの銘柄も全滅。一番マッチングした印画紙は、今はもう販売停止になっている某メーカーの号数紙。昨日は、その貴重な印画紙を、師匠から2枚だけ分けてもらって焼いた。よって、昨日現像した写真は個人的には超貴重品。これもまた一興。面白かった。こんな遊び方があってもよいかと。

 自家現像を楽しんだ余韻に浸りながら、今朝はカメラマガジンのNo.2(エイ出版)を本棚から引き出してパラパラとめくり返しております。
 表紙の写真は、藤田一咲さんがローライフレックス2.8Eにプラナー80mmF2.8で撮った海辺の写真。こういう写真を拝見すると、6X6が欲しくなるのであります。

 2005年に発売された記念モデル、ライカMP3と1956年に発売された元祖MPとの徹底比較記事は、わりと最近ライカにハマってしまった僕にとっては、楽しい記事である。

 「田中長徳 ”街撮り”の快楽ー1」「なぎら健壱 x 田中長徳 ”街撮り”の快楽ー2」「なぎら健壱 ”街撮り”の快楽ー3」を観て読むと、あああ、もっと休みが欲しいなぁと思ってしまう。こちらのオヤジさん達がやっているように、日がな一日、ライカM3を片手にパチパチとお散歩スナップしたくなる。

 大西みつぐさんのPlaubel Makina 670で撮られた80年代の写真も、なぜか心に沁み入るものがある。80年代と聞くと、46歳の僕にとってはつい昨日のことのようだ(全然成長していない証拠?)。大西さんの写真をみると、その80年代がすでに遠い過去であることを思い知らされるのと同時に、”時代”を含む写真の威力を感じる。
 
 石崎幸治さんの中判カメラに自作フィルムフォルダーを合わせて、35mmフィルムを装填してパノラマ写真を楽しむっていうのも楽しそう。

 John Sypalさんの自宅はすごい!自宅全部が、自家現像のためにあるような空間になっている。冷蔵庫の中は、フィルムしか入っていない。キッチンも現像専用の空間。誠に羨ましいかぎりである。John Sypalさんの情報がないかとググッてみたら、ありました;

 Web site : http://www.johnsypal.com/
 カメラマガジンNo.2に登場した頃は、千葉県松戸市内で英語の教師をしながら写真を撮られていたとのことですが、このサイトによると、今はTotem Pole Photo Gallery 所属のバリバリの写真家さんのようですな。



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カメラマガジン

 今現在、僕の場合、モノクロはフィルムで、カラーはデジタルでというすみ分けのような状態が続いております。特に最近、フィルムで撮る楽しさにハマッている僕にとって、カメラマガジン(エイムック)はとても貴重な雑誌である。発刊されるペースも個人的には気に入っている。今現在は、5,6カ月に一度のペース。デジタル全盛となったこの時代、銀塩に関する最新情報はそうあるもんでもないだろうし、むしろこの雑誌は、最新情報よりも、歴代の銀塩カメラとその数々の銘玉で撮られた銀塩写真そのものを楽しむ感が強いように思うのであります。
 なにせ、毎号最初から最後まで銀塩のカメラとレンズそしてそれらで撮った写真が満載。わりと最近この雑誌の存在に気が付いた私は、古本と新品とりまぜながら、No.1から最新号まで全部買ってしまった。
 今、写真整理をしたりするのに使っている部屋の本棚の一角をカメラマガジンの1号から最新号が占めている。休みの日とか、ブログ記事作成の合間や、自家現像をやっている最中の休憩の時とかに、パラパラとめくりながら、大きな紙面一杯にプリントされたモノクロの綺麗な写真とか眺めていると、癒されます。

本棚(カメラマガジン)


 このブログでも、カメラマガジンで気になった写真や記事があったら、それについてコメントしていきたいと思います。
 今日は、カメラマガジンの記念すべきNo.1について。まず、サブタイトルがよいではないか。

「いいカメラは人生を楽しくする」


 ホント、最近そう思えるようになってきました。なんでもない日常の一場面も、お気に入りのカメラで、自分なりに切りとり方を考えてシャッターを切るというシンプル作業をしているだけなのに、なんだかドンドン楽しくなってきています。それがフィルムカメラの場合、さらにフィルム現像や印画紙に焼くための引伸作業という積み重なるような楽しみがあるのがとてもよいと思うのであります。
 
 カメラマガジンのNo.1は、No.2以降のためのプロローグ的な意味合いがとても強いと思います。色々なタイプのフィルムカメラのことが広く浅く紹介されていて、銀塩写真の初心者である私にも入っていきやすいのと同時にNo.2以降の深く掘り下げた内容への期待も高まります。
 またこれはNo.1に限った話ではなく、毎号とも現行手に入る銀塩カメラとフィルムの種類とメーカーのカタログが別刷りの冊子になっているのが嬉しいです。
 もちろん、No.1に掲載されている銀塩写真の数々も本当の素晴らしい。特にお気に入りの写真はと言われれば、まずは久保光一さんがローライフレックス2.8F、プラナー80mmF2.8 及びKodak Tri−Xで撮られた聖地(P.92〜95)。特に一枚目の戸隠で撮られたという杉でか囲まれた道に神々しい光がさしている感じが、少しコントラストを落としたやわらかい感じと相俟ってとても素敵なのであります。
 松田敏美さんが、ライカM6、ズミルクスーM50mmF1.4及びKodak TMAX−400で撮られた子供の写真(P.88)のシャープなピントと、背景の適度で柔かいボケのバランスも、僕もいつかこういう風に撮れるようになったよいなぁという素晴らしお手本です。
 森谷修さんが、ハッセルブラッドSWC/M、ビオゴン38mmF4.5及びイルフォードDELTA400で撮られたバリ島の写真(P.87)は、モノクロ写真ならではの光と影のバランスが綺麗にとられていて、尚且つ女性の存在がうまく引き立つような画面構成とその広がりが素晴らしいと思います。写真は2次元だけど、まるでそこに自分がいるようで、画面の中に吸い込まれそうな臨場感を感じます。
 森谷修さんは、私をいつかハッセルブラッドを手にしてみたいという気持ちにさせた「ハッセルブラッドの日々」(藤田一咲著 判佝如砲砲眦仂譴靴討い泙后FE弔気鵑錬咤廝叩殖佑亡悗靴董崢狭角でありながら歪をまったく感じさせない描写」と評しておられるが、森谷修さんのこのバリ島での写真は、SWC/Mのその特徴を存分に生かして、画面一杯にその美しい描写が広がるような広角の醍醐味をたっぷりと楽しませてくれて、見ていてともて爽快な気持ちになります。
 他にも、まだまだいつまでも眺め続けていたと思わせる素敵な銀塩写真が、この本には満載です。お勧めです。最新本ではないけれど、銀塩ファンにとっては、新しい本であるかどうかというこは、もはやあまり意味のないことのように思います。

 うむむむむぅ、こうして記事を書いていても、ついつい本棚に目がいって、書くのを中断して観たくなってきてしまいます。

 とにかく、デジタル全盛のこの時代に、銀塩カメラとフィルムに特化したこの本を発行し続けてくれている判佝任気鵑砲蓮△燭世燭栖脅奸これからもずっとカメラマガジンを発行し続けて欲しいと思うのであります。




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赤城耕一さんの「レンズ至上主義」

 アサヒカメラを、毎月購読している。以前は、最新のカメラやレンズの情報への関心が高かったが、最近は築地仁さんの「プレミアムレンズ描写論」、チョートク(田中長徳さん)の「ゆるゆる庵」や赤城耕一さんの「銀塩買物學 コーイチ百貨事典」などを毎回楽しみにしている。その理由はと言えば、2008年にEOS40Dを購入してから写真にのめり込むようになったのだが、このところ銀塩写真の撮影や自家現像にハマっていることがかなり影響している(.....かといってデジタルが嫌いになったわけではない)。こちらのお三方の影響により、最近ではレンジファインダーのカメラやレンズにも興味を持ち始めております。

 そのうちのお一人、赤城耕一さんが最近出された本をヨドカメに行ったときに見つけたので早速購入。「レンズ至上主義」と題されたこの本の内容は、レンズの選び方がよくわからないという方には非常にお勧め。ズームレンズと単焦点レンズの使い分け方とか考えている皆さんにも参考になる点が非常に多いと思います。

レンズ至上主義


 赤城さんはアサヒカメラで新製品のレンズのレポートなども担当されているのであるが、かなり辛口の批評をされていることもあり、それだけに信頼がおける気がしている。私の場合、50mm単焦点レンズを購入する際、あれこれ色々悩んだが、最終的にシグマ 50mm F1.4 EX DG HSMを選んだのも、赤城耕一さんがアサヒカメラ 2009年 2月号の50mmレンズ特集の記事で書かれていた内容がかなり影響している。

 「レンズ至上主義」は、アサヒカメラで過去赤城さんが述べられている内容も随所に見られて、アサカメファンとしては嬉しい内容も沢山ある。159〜226ページに記されている各カメラメーカー別のレンズとカメラの歴史を踏まえた上でのレンズ解説もアマチュアの私には大変面白い内容であった。特に1970年台に報道系カメラマンはニコンを、コマーシャル系のカメラマンがキャノンを多く使っていたというその理由を知った時には、電車の中ではあったが、思わず「へぇ〜」と言ってしまった。

 出張が多い私の場合、しばらくこの本はホテルの部屋で、寝る前にビールとか飲みながら繰り返し読むことになりそうだ。



過去の関連記事: SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM 撮り初め('09年4月27日)



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「ハッセルブラッドの時間」を読んでみた

 自分で銀塩モノクロフィルムの現像と、引き伸ばし作業を行うようになって、約1年経った。僕は、デジタル一眼で撮るのも、フィルム一眼で撮るのも好きなのだが、GR1V、EOS7s、EOS1vで撮った写真の現像作業を行うようになったこの1年は、フィルムカメラやモノクロ写真のことを考えている時間の比率の方が、必然的に高くなってきている。

 そんな中、出張先の本屋で、ふと手に取ったのが、藤田一咲さんの「ハッセルブラッドの時間」という本だった。文庫本サイズで、650円と非常に手ごろなお値段だったので、新幹線の中とか出張の帰りに読むのに丁度よいと思った。それに、今現在フィルムカメラに関しては、何でも知りたがり状態に陥っている僕にとって、ハッセルブラッドは、ほとんど未知と言ってよいカメラだったし....。
 2ケ月くらい前だったか、アサヒカメラにハッセルブラッドのフィルムカメラの記事が出ていて、その時からちょっと気になっていた。本屋でパラパラとページをめくった時、藤田さんが撮影された6X6の写真が、文庫本サイズのわりには沢山掲載されていたから、写真を見ながら楽しく読み進められるのではいかとも思い、買ってみた。

 そして今、僕はこの文庫本をもう一度読み返そうとしている。もう44歳のオヤジである。本読んで、清々しい気持ちになるということは、あまりなくなってしまったが、この本は久しぶりにそういう気持ちを取り戻させてくれた。もちろん、ハッセルブラッドというカメラに関する解説も、藤田さんの写真を拝見しながら、楽しく読み進めることができたのであるが、私がこの作品でさらに心魅かれたのは、作品中で、随所に出てくる藤田さんが幼き日のおじいさんとの方言たっぷりのやり取りである。

 そのやりとりを拝読したかぎりでは、藤田さんは小学生のころの夏休みを、おじいさんと過ごすことが多かったようだ。そのおじいさんは、藤田さんが生まれた記念に、秋田から上京して上野でハッセルブラッド500Cをお買いになったそうだ。そして、おじいさんは「ハッセルブラッドの時間」を楽しむとき、着物姿で自作のストラップを付けたハッセルブラッド500Cを肩から下げ、帽子をかぶり、下駄を履いてお出かけになっていたそうだ。なんて格好いいおじいさんなんだろう。そのスローなカメラで撮影するという「極上の時間」を、お二人で共有されていたことになる。
 そして、プロの写真家になられた藤田さんは、おじいさんと同じハッセルブラッド500シリーズを使っているそうだ。つまり、藤田さんは今もっておじいさんと「ハッセルブラッドの時間」を共有し続けていることになる。ハッセルブラッド500シリーズが誕生した当初から、既に完成度の高いカメラであったからこそ、現代でも高い性能を引き継ぐことができているという証しでもあるのでしょう。ハッセルブラッドがなかったら、藤田さんもおじんさんと今も「極上の時間」を共有し続けることはできていなかったのでしょうなぁ。

 
 それにしても、今もって、おじいさんと「極上の時間」を共有し続けている藤田さんがちょっぴり羨ましくなってしまった。
 なぜなら、僕にとってもじいちゃんは最高のヒーロー的存在だ。僕の両親の実家は金沢で、夏休みになると、よく従兄弟たちと浅野川で毛鉤釣りを楽しんでいた。でも、なかなか釣れない。3時間、4時間粘っても釣れないこともざら。そんな時、陽炎立つ川面の彼方から、じいちゃんはやってくる。その、陽炎の彼方から現れるじいちゃんの姿が、なんとも最高に格好いいのであった。僕が小学生の頃、じんちゃんは浅野川でアユの友釣りを楽しんでいた。その友釣り用の釣り竿が凄いのだ。竿は竹製で、手元の太さは直径4cmか5cmはあったと思う。そして天にまで届きそうなくらい長ぁ〜いのだ。とても小学生の小さい体では支えきれないくらい重かったと記憶している。その重くて長い釣り竿を軽々と肩に担いぎ、陽炎の彼方から、僕等従兄弟が釣りをしているところまでやってくる。そして、その長い竿を、ビュウンンンという音とともに振りぬくと、それと同時に手元のメチャ太い竹の柄がギシギシギシィィィィと大きな音を立て、友釣り用のアユは川面に吸い込まれていく。そうすると、数十秒のうちに、僕らがどんだけ粘っても釣れなかった同じ釣り場で、アッという間にアユを釣りあげてしまうのだ。それを見た僕と従兄弟達は
「ウワァァァァァ、じいちゃんすげぇ」
と一斉に声をあげるのである。そうすると、釣り上げた鮎を魚篭に入れて川の水でさらしながら、嬉しそうに眼を細め、友釣りのコツや毛鉤釣りの毛鉤の作り方や選び方を、楽しそうに教えてくれるのであった。

 残念ながら、僕の手元には、じいちゃんが使っていたような竹製の釣り竿はない。だから、藤田さんのように、今もなおじいちゃんと「極上の時間」を共有するということはできない。でも、卯辰山を望む浅野川の川面、天神橋、大橋あたりの町の記憶は、今も鮮明に残っている。
 いつの日か、あの懐かしい夏の浅野川の川面に立ち、じいちゃんと釣りを楽しんだあの風景を撮ってみたいと思っている。そのときには、やっぱりフィルムカメラで撮影して、自分の手で現像し、印画紙に焼いてみたいと思う。

 この本は、ハッセルブラッドの素晴らしさを紹介する内容がメインではありますが、おじいさんやおばあさんと過ごした時間の中に、一杯思い出が詰まっているという皆さんにも、とってもお勧めな一冊です。



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ハッセルブラッドの時間

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銀塩カメラ至上主義

  暮も押し迫って参りました....という書き出しの記事が増えそうな時期になってまいりましたねぇ。やっとお休みモー
 ドになりつつありますが、私の場合は来週28日が仕事納め。お正月休みは、写真撮ったり、自家現像したりで、ドップリと
 カメラと写真の世界に浸りたいと思っております。
 
  最近、出張の帰りとか一段落したところで新幹線の中とかでよく読んでいるのが、赤城耕一さんの「銀塩カメラ至上主義!
 」です。
 赤城耕一さんは、私が毎月購読している「アサヒカメラ」でカメラやレンズの解説記事をよく担当されておられます。私のよ
 うなカメラ初心者にも分かりやすい読みやすい記事が多いので助かっております。アサヒカメラの’10年01月号では
 新春特別企画「写真上達いろは歌留多」で神立尚紀さんと撮影方法のポイントを歌留多風にまとめておられます。なかなか
 参考になるポイントが沢山ありました。

銀塩カメラ至上主義



  古今東西の銀塩カメラの解説は、色々なカメラ雑誌や書籍で読むことができますが、一人の写真家が同じ基準で多くの銀塩
 カメラの解説をしてくれている書籍は、意外と限られるのではないかと思います。「MF一眼レフ」、「AF一眼レフ」、
 「レンジファインダー」、「コンパクト」と、4つの種類に分けて、それぞれに昨今の様々なフィルムカメラ84機種が紹介さ
 れておりますが、私がこの書籍を読んで気になったのは、レンジファインダーの銀塩カメラたち。レンジファインダーというと
 真っ先にライカの名前が出てきますが、私はBESSAに大変興味をもってしまいました。ライカと比べると、お値段も比較的
 低く抑えられいて、中古市場の情報を調べてみると、周辺機器も多くて撮る楽しみがとても多そうなカメラだなぁと思いました。
 製造元はカールツァイスレンズの製造も手掛けるコシナ。個性的な製品が多いし、レンズの性能でも定評あるし、ますます欲し
 くなってしまいます.....。それに見合うだけの資金があればよいのですが、当分赤城さんのこの本を読んで我慢する日々が
 続きそうです。
 





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木村伊兵衛 傑作選+エッセイ 僕とライカ

 今年の3月から初のデジタル一眼を使い始めていますが、購入前からカメラや写真のことをもっとよく知りたいと思って、昨年の
 後半からアサヒカメラを購読するようになっております。アサヒカメラを購読するようになって、毎月楽しみにしているのは、
 最新のカメラ情報や現代の写真家の皆さんのすぐれた作品を拝見できるだけではなく、昔のすぐれた作品が多く紹介されている
 点です。毎月掲載されている「木村伊兵衛のこの一枚」と「土門拳のこの一枚」も、毎回楽しみにしている写真である。日本の
 戦中戦後の写真史上で欠かすことができない2大写真家のスナップや風景写真を見ることができるのは大変有意義。

 12月27日に写真とカメラ用の新しい机と棚を自宅に搬入する予定。この年末に、部屋の壁一面を、カメラ、カメラ機材、写真集や
 カメラ雑誌などで埋め尽くすつもりである。21日は、搬入前に部屋の本、カメラ機材やその他諸々のガラクタを整理する予定
 だったのですが、サボりました。サボった理由はアサヒカメラでも紹介があった
 「パウル・ヴォルフ、木村伊兵衛、土門拳―1930年代 ライカ写真」
 を見に行くためでありました。場所は半蔵門のJCIIフォトサロン。この写真展、来年1月24日まで開催されていると完全に勘違い
 しておりました。実際には12月24日までだったことに20日の晩になって初めて気がついて、慌てて見に行った次第。
 実際に見て、ライカの伝道師として知られるパウル・ヴォルフの写真のクオリティの高さには驚きました。1930年代という大昔の
 ヴィンテージプリントとはとても思えない鮮明度。それだけライカのクォリティとヴォルフが開発した「微粒子印画法」が完成度の高い
 技術であったことの証だと思いました。
 木村伊兵衛と土門拳の作品も本当に素晴らしかった。単なる記録写真とはいえないスナップや構図のとり方とか、初心者の私には
 勉強になる作品ばかりでありました。
 作品を見終わった後で、受付のそばに「木村伊兵衛 傑作選+エッセイ 僕とライカ」という本があるのを発見。木村伊兵衛の数々の
 優秀な作品を見ることができるだけではなく、各作品に対して木村伊兵衛自身が構図のとり方や撮影時の状況などを解説している。

木村伊兵衛 傑作選+エッセイ 僕とライカ



 カメラと写真の初心者である私には、非常に参考になる解説の数々。今週は、また東海道新幹線沿いに出張。客先に年末のあいさつに
 回っているが、新幹線の車中やホテルの部屋で、各写真を見ながら舐めるように木村伊兵衛の解説を読んでいる。普段、単行本は
 サッと読み進めることが多い私ですが、この本に限ってはまだ最初の10ページ目。読むというより、木村伊兵衛の解説を読みな
 がら、じっくり鑑賞するという感じ。
 この本の最後には、木村伊兵衛と土門拳という2大写真家の対談が掲載されている。お二人の生前、「カメラ」誌上で、合計6
 回にわたって連載された対談の内容をまとめたものだそうだ。対談のページに辿りつくのには、まだかなり時間がかかりそうで
 あるが、今から読むのを非常に楽しみにしている。


.....昨年、デジイチが欲しいと思い始めてから、写真の魅力にズルズルズルと惹き込まれていっております。まだまだズルズルと
 ズルズルズルズルと堕ちていきそうな感じです(笑)。



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ANA : AZUREは写真に力が入っています。

 ANAマイレージサービスで送られてくるAZUREは、写真ファン、カメラファンの私にとっては、毎号届くのが非常に楽しみ
 な季刊誌である。この季刊誌の編集者は、きっと相当に写真やカメラに思い入れがあるのではないかと感じる。毎号のように
 有名写真家の写真も掲載するが、一見するとなんでもないカットにも非常に気を使っているように感じる。
 2008年秋号は、その極みと言ってよいのではないだろうか。秋号では、「記録か、アートか...カメラ、僕流」と題した特集が
 組まれていた。
 登場したのは、佐野史郎さん、赤瀬川原平さん、野口健さん、松任谷正隆さんという、カメラ好き・写真好きとして知られる有名人。
 さらには、モノクロの天才として知られる森山大道さんの写真が惜しげもなく掲載されていた。

ANA AZURE


 EOS40Dを使い始めて以来、スナップ写真・報道写真等の歴史に関する記事に興味が湧いている今日この頃。すでに他の雑誌や写真の
 参考書で見たことがあるロバート・キャパ、アンリ・カルティエ・ブレッソン、ユージン・スミス、などなど写真の歴史をつくって
きた有名写真家の作品まで掲載されていた。こういう記事は大歓迎だ。まだまだ写真初心者の私にとっては現代の写真フリークと
 かつての大写真家の作品を対比してみれるので、楽しいし、勉強にもなる。
 私のような写真初心者でも、今回掲載されていた写真からどれか一枚だけ選べと言われたら、私はロバートキャパの「崩れ落ちる兵士」
(1936年)を選ぶ。スペイン内戦の取材で、キャパが見ている目の前で、兵士が頭を射抜かれて、倒れる瞬間を捉えた一枚だ。
 1936年であるから、今の日本勢が確立したAFやUSMの技術がまだない時代だ。キャパはライカの名手であるが、当時のカメラで
 いったいどうやってこんな決定的瞬間を捉えることができたのかと、何度見ても思ってしまう。素人目に見ても構図がなんとも素晴ら
 しい。戦場でありながら、倒れゆく兵士の背景として写っている風景がなんともさわやかなのだ。崩れていく人の姿のバランスが、
 すごくよいのだ。倒れるのであるから、必然的に不安定さを覚える筈が、この写真は非常に均整がとれているように思う。
 人の死の瞬間だから、陰鬱な雰囲気になるはずが、その写真を見続けても目を背けたくなるという感覚は、少なくとも私には一切なかった。

 普段、仕事が忙しくて平日は全然写真が撮れない。写欲がドンドンたまっていく。それを抑えるためという訳ではないが、わずかな
 空き時間ができると、本屋を探そうとしている自分に気がつく。せめて写真関連の本を読んで写欲を抑えようとするわけで.....。
 これはもう、完全にカメラ中毒、写真中毒に陥ってしまったとしか言いようがない。


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